乳児期


こちらのページでは、乳児期(生後〜1歳)までの子どもの発達段階とこの時期の子どもへの接し方等
また、乳児期特有の離乳食についても簡単にお話していきたいと思います☆

乳児期は、ほとんどお母さん・お父さんの手助けがなければ生活出来ない時期です
また、愛情もたっぷり注いであげてくださいね☆

泣いて気持ちを表現する赤ちゃん
お話が上手くまだできないけど、笑って、泣いて、お母さんとお父さんと接して大きくなっていきます☆
お座りして、ハイハイして、立って、ヨチヨチ歩いて、ご飯もミルクから離乳食、そして普通食へ…
一番成長がはっきり見てとれる時期かもしれませんね☆


離乳食について




乳児期の発達段階

身体の成長 心の成長
6ヶ月未満の
赤ちゃん
体つきは少し丸みを帯びてきます。

乳児特有の原始反射があります。

3ヶ月〜4ヶ月で首がすわるので、
 腹ばい姿勢で頭を持ち上げようとします。

5ヶ月くらいになると、目の前のものを掴もうとしたり、
 手を口に持っていったりして、手足の動きが活発になります。
産まれてすぐに不快という感情が生まれ、
 2ヶ月頃に快の感情が出ます。

4ヶ月頃には喃語も多く聞かれ、お母さんと別の人、
 という様に、見比べる力が付いてきます。

関わって欲しいよ、という気持ちを込めての
 視線を送るようになります。

興味のある物を目で追ったり、
 手を伸ばしたりする様になります。
6ヶ月〜1歳の
赤ちゃん
6ヶ月頃になると腰も少し安定してきて、
 寝返りができるようになります。

7ヶ月〜9ヶ月頃、一人座りが出来るようになり、
 手足に力が付き、ハイハイもするようになってきます。

10ヶ月頃、足も安定してきて、つかまり立ちを始めます。

つかまり立ちが出来るようになって、
 つたい歩きから一人で歩ける様になるのは、1歳頃です。

1歳を過ぎると、歩行のおかげで運動が活発となり
 丸みを帯びていた体つきが、少し細くなっていきます。

1歳中期から、手先も少しずつ器用になり、スプーンなどで
 すくって自分で食べようとします。

ほかに投げる・つまむ・めくる・通す・転がすなどの運動も
 出来るようになります。
自分から様々なものに興味関心を持ち始めます。

8ヶ月〜9ヶ月頃になると、人見知りが始まります。

10ヶ月頃になると、他の人の真似をしようと
 し始めます。

真似が始まって、だんだんと活動範囲が広がって
 くると、指差しが始まります。

1歳前後から、これは何に使うのかな?などの事を
 考え始めます。

1歳を過ぎた頃、ごっご遊びの基礎も出来始め、
 お友達という存在に気づき始めます。

1歳後期になると、自分より小さい子・同じ・大きい子
 などの関係が出来上がります。

言葉は二語文となります。

※あくまでも目安です!個人差があります☆※



乳児期の接し方

6ヶ月未満の
赤ちゃん
この時期は、より多くスキンシップを取ったり、暖かい言葉をかけてあげることが大切だと思います!
 お腹をさすってあげたり、オムツ交換の時に「気持ちよくなったね」など沢山声をかけてあげてくださいね☆

授乳中は、できる限り赤ちゃんを見つめてください。赤ちゃんもお母さんを見ていますよ☆

赤ちゃんの視線や泣き声にどうしたのかな?と反応してあげてください☆
 求めている時にきちんとお母さんは見ていてくれている事で、赤ちゃんは安心感を感じます☆

笑顔でいられる様に、気持ちに少しでも余裕を、と良く聞きます。
 しかし、言葉が通じないこの時期、子育てされる方の心の負担も大きいのでは?ご家族の方のご協力を得て、
 出来る範囲での、たまの気分転換もいいですね☆
6ヶ月〜1歳の
赤ちゃん
この時期の大きな出来事と言えば、歩行と人見知りですね。
 ハイハイや歩行が出来るようになると、活動範囲が広がり、探索開始!!そうなると危険が一杯です…
 なので、危険をあらかじめ防止して、お子さんが沢山探索できるようにしておきたいですね☆
 ストーブやキッチン・戸棚・ベランダ・テーブルクロス・落ちている物などなど危険を考えておくといいですね!

口に入れてこれなんだろう?と確認する赤ちゃん☆なんでも口に入れてしまう、誤飲にも要注意です!

探索が始まったら、ぜひ暖かい目でその探索を見守っていてください☆
 子どもはお母さんを安全基地として、出発します☆そんな子どもを見ていると、
 子どもが、ふとしたときに振り返るんです。それは、安全基地であるお母さんが見守ってくれているか、
 探索している時の不安な気持ちのあらわれです☆
 そんな時、声をかけてあげたり笑顔で送り出してあげてくださいね☆

人見知りは、他の人の存在の気づきから起こる、不安などです。
 それは、大きくなっていく中で大切な成長の一つですので心配はいりませんよ。大丈夫です☆
 そうやって、大きくなっていくので長い目で見てあげてくださいね☆

生活のリズムは大人と一緒にならないようにこの頃から気をつけてくださいね☆



用語説明


原始反射
赤ちゃんが持っている特殊な反応の事を言います。
幾つか聞いたことや実際に感じたことがあるのではないでしょうか??
赤ちゃんの手のひらに指を当てると、ギュッと握ってくれる☆よく聞きますよね!!
これも原始反射の一つである、把握反射と言います。
これは、成長し大きくなっていくと消えていきます!
神経の発達の指標ともなるので、お医者さんは原始反射も発達の指標として見ているようですよ☆
ちなみに他に、非対称性緊張性頚(けい)反射・モロー反射・吸綴(きゅうてつ)反射・自動歩行反射などがあります☆


喃語
赤ちゃんのお話言葉ですね☆
「あー!」「うー!」
など、遊んでいる時・嬉しい時などに言葉に意味を持たない発声のことです☆
この喃語を土台として、意味のある言葉へと繋がっていくんですね!





 離乳食 

離乳食は、言葉の通り乳離れして、普通の食事が出来るようにしていくための食事のことですね
ですが、いつから離乳食を初めていいの?離乳食ってどうやるのかな?
など、疑問は沢山あると思います。

ここでは、何故離乳が必要なのか、離乳の開始時期、離乳食の段階などをお話します☆


何故離乳が必要なのかな??

離乳は、もちろん普通の食事が出来るようになることも大きな一つの理由ですが、それだけではないんですよ☆
 ○ミルクだけでは栄養の補給が補えなくなる
 ○離乳食を食べる事で、消化機能が強くなります
 ○物を噛む・食べるなどを覚え、味・香り・色を感じることで、
  これからの食事習慣の基礎となります
 ○手で掴もうとして自分で食べようとするなど、食事を通しての精神的な発達
等です☆

離乳食はいつ開始したらいいの??

一般的にはだいたい5ヶ月くらいからと言われています。
支えてあげると座れる、食物に興味を持つ、口にスプーンを入れても下で押し出さないなどを、
目安にされると良いと思います☆
しかし、個人差があるので、しっかり子どもの様子を見てあげてくださいね☆


離乳食の段階

離乳食には、段階があります。
 ○離乳食準備期間(離乳の1ヶ月前くらいから
  母乳やミルク以外で、果汁を薄めたものや、味噌汁などのうわずみ液などを飲ませる
   これは、母乳やミルク以外の味に慣れさせるため。ただし、果汁等は十分に薄めたものにしてください☆

 ○ゴックン期(離乳初期 5〜6ヶ月)
  この時期は栄養より、食べるということに慣らす事が目的です
   食物の硬さはドロドロ状のものを食べさせます☆味は素材のもともとの味を主にしてください☆
   無理強いは禁物です☆

 ○モグモグ期(離乳中期 7〜8ヶ月)
  この時期から、一日2回の離乳食として、ミルクを飲ませる時間に離乳食を食べさせます
   食物の硬さは、舌でつぶせる程度の硬さです☆少しずつ食べさせる食品を増やしていきましょう☆
   味は、大人がかすかに感じる程度のかなりの薄味がいいですね☆

 ○カミカミ期(離乳後期9〜11ヶ月)
  一日3回の離乳食として、量も増やし、栄養のバランスを考えて食べさせてください
   歯茎でつぶせる程度の硬さにして、朝・昼・晩と大人と一緒の時間にしてもいいです☆
   モグモグ期より少し味をつけても構いませんが、薄味は変わりませんよ☆

 ○パクパク期(離乳完了期 12ヶ月〜15ヶ月)
  ここからは普通の幼児食に変わります。一日3回と間食1〜2回で過ごせたらいいですね
   母乳はできたら辞めて、牛乳や脱脂粉乳などに変えていけたらいいです☆
   できたら幼児食になったとしても、薄味でいけたらいいですね☆

 こちらで紹介した段階は、あくまで目安です☆
お子さんの様子を第一に考えて、保健師さんなどの専門の方と相談したりしながら、
離乳食を食べさせてくださいね☆


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